ファイナルファンタジー１０(以下、FF10)の主人公とヒロインを
演じられた、森田成一さんと青木麻由子さんのＣＤデビュー記念の
イベントレポートです。
いつもの様に長文になってしまうかもしれませんが、
僕のレポートですしその辺はご了承下さい。
と言うよりも、長文になります。
だって、何処よりもメチャクチャ詳しく書きますからね。
読むのが辛いけど、イベントがどんな内容だったのか少しだけ
ご興味が沸かれた方は、レポートの最後にまとめを書きますので
そちらだけでも読んで頂ければ幸いです。
【■まとめだけ読む】
それからこのイベントでは主役のお二方を招かれたものなので、
トークショウの中でゲームのバレを含んだ発言が結構ありました。
レポートではその辺も余すことなくお伝えするので、FF10はまだ
終わっていないからバレは嫌だよ〜とか、これから始めるから
バレは困るよ〜と思われる方は、この辺りでお引き返しされた方が
宜しいかと思います。
僕のようにゲームの序盤でウロチョロしている人間には涙ものの
ネタバレがありました。
まあ１９０時間も遊んで序盤にいる自分が悪いんだけど。(^^;
さ、そんな僕の愚痴は放って置いて、
レポートの方を始めさせて頂きますね♪
あ、更に僕のレポートは始めにイベントに参加するまでの流れまで
事細かに書く(雰囲気重視♪)のですが、それも結構な文章量に
なっていますので、読み飛ばされる方は下のリンクをクリック
して下さいな♪
【■前置きは飛ばす】
このイベントは2001/10/11に【DigiCube】さんから発売された
【feel / Go dream Yuna & Tidus Mayuko Aoki & Masakazu Morita】
↑[feel/Go dream(PlayOnline.com)試聴可能]
と言う、FF10のユウナとティーダを演じられたお二方と音楽担当の
植松伸夫さんのコラボレーションＣＤの発売を記念して、秋葉原の
【ヤマギワソフト】さんと【石丸電気ソフトワン店】さんの
２店舗でＣＤを購入した先着○○○名をイベントにご招待！って
ものでした。
僕がその情報を知ったのが丁度ＣＤが発売された11日でして、
ガガ〜ンとサンダガ級の衝撃を受けたのを昨日の事のように
覚えています。
で、翌日はＴＧＳへ出かけなくては行けなかったので、先着と
言う言葉に駆り立てられるように、ＴＧＳが終了したら、
幕張から秋葉原まで直行し、ヤマギワソフトさんの６Ｆへ行った
僕は、レジの前に貼られたイベントのチラシを指さしながら
店員のお兄さんに尋ねました。
「イベントの参加券の方はまだありますか？」
「ええ、大丈夫ですよ」
「じゃあ、ＣＤを１枚お願いします♪」
最後の"♪"に僕の喜びが表現されていますが、店員さんから
商品を受け取って、イベント用の参加券にふられていた整理
番号を見てちょっと肩すかしを食らいました。
「No.023」
早っ！
ヤマギワさんは先着１５０名様に参加券をプレゼントだったのですが
さすがの聖地、秋葉原でもＣＤシングルの売り上げはこの程度の
ものなのでしょうか？
その辺の事は全く知らないので、イベントに参加出来る事が分かって
嬉しい反面、番号が若いと言うことは、あまり注目されていない
イベント(ＣＤ)なのかな？と不安にかられる思いもあって、
当日は複雑な気持ちでＴＧＳでお馬鹿になった肩を庇いながら
帰路につきました。
で、それから約一週間が過ぎた今日(昨日)が遂に
イベント参加の日です。
あのゲームの中で喋っている２人に会えるんです。
生で！
いや〜、凄く嬉しいですね。
実は以前に新宿で行われた、RIKKIさんのイベントにお二人とも
来ていて、知らない間に僕は会っていたらしいのですが、
まあ僕はそれに気付かなかったわけで、直接拝顔するのは本当に
初めて！でした。
そのお陰で興奮し、昨日はなかなか寝付けませんでした。
と言うのは真っ赤な嘘で、６時間くらい寝ました。
中央線に乗って、お茶の水、総武線に乗り換えて秋葉原と
各車内で更に惰眠を貪り、午後１時くらいに秋葉の地を踏んだ自分。
イベントの集合時間は１時３０分にヤマギワさんの横だったので、
３０分ほど秋葉の街を徘徊してから目的地に歩を進めます。
結局５〜７分ほど遅刻して集合場所に着くと、既に３０〜４０人
くらいの人が開場待ちをしていました。
スタッフの方の掛け声により上手く誘導されて、お店の横に
ズララ〜っと列をなしているファンの皆さん。
意外？と女性の方が多かったのが印象的でした。
決して僕が女性が好きだから目に付いたのではありません＞墓穴(笑)
【ヤマギワさんの外観とイベント会場内の様子】
↑[ヤマギワソフト館(ヤマギワソフト)]
上記のリンク先の一番上の写真に全景が載っていますが、
入り口の「Soft」って書いてある左隣に、通路の奥に向かって
皆さん、２列になって並んでいます。
何人かのファンの方の視線を受けながら＞自意識過剰
僕は自分の整理券を財布から取りだして、５０番台の女性を＞(笑)
案内していたスタッフの方に声を掛けました。
「すみません、イベントに参加するのですがどの辺に並んだら…」
「番号はおいくつですか？」
「え〜と、２３番です」
「じゃあもっと前の方ですね・・・」
そう言って僕は列の４分の１くらいの所へ案内されました。
整理番号順に入場頂くとは本当でした。(半信半疑だったので)
後から着たのに、こんな前に居座っちゃって良いのかしら？
と思いつつ、ヒューマンウォッチングをしていると、
５〜１０分ほどして２２番の整理券を持ったお兄ちゃんが
やって来たので、少し後ろにずれて待つこと更に数分。
遂に会場入りと言うことで、前の人から数人区切りで
スタッフの方に案内されて、店内に吸い込まれていく様子は
さながらピクミン((C)任天堂)を実体験している様でした。
嘘です。＞(^^;
店内に入ると、２台あるエスカレータの内１台を貸し切って
イベント会場である８階までノンストップで移動します。
会場の入り口に着くと、スタッフのお姉さんに整理券を見せて入場。
会場内は上記の写真の一番下にあるものですが、ステージしか載って
いないので、陳腐ながら会場の様子を図にしてみます。
〓ヤマギワソフト館８階イベント会場ＭＡＰ〓
入 ┏━━━━━━━━━━━━┓退 ↑┃△ 竹村 青木 森田 ┃場│ ┌─┃ ◆ ｜￣￣机￣￣｜ ⇔口│ │↓┃ ◆＿＿＿＿＿＿＿＿◆＿┌─┘ EV■ △⇔ ■ ┃ │ ⇔ □□□□□□□□□□ ┃ EV■ △┃◇□●□□□□□□□□ ┃ │ ┃ □□□□□□□□□□ ┃ │ ┃ □□□□□□□□□□ ┃ └─┃◇ ○○ ○○○ ○○┃ ┃○ ○ ○○○ ○○○ ┃ ┃ ◇プレス関係さん◇ ┃ ┃◇ △◇◇ ◇ △ ◇ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━┛♪マップの記号解説
竹村:DigiCubeの竹村剛史さん。(司会進行役：名前合ってる？(^^;)
青木:ユウナ役の青木麻由子さん。【ＮＨＫプロモーション】
森田:ティーダ役の森田成一さん。(ＮＨＫプロモーション)
EV : elevator(画面上方のエレベータに乗ってきました)
△ : ヤマギワさんのスタッフの人達(お姉さんとお兄さん等)
◆ : 音響機材＆スピーカー(BOSE製)
■ : 踏み台(最後のプレゼント時に使用されました)
机 : サイン入りフォトの受け渡し時に使用(｜￣の記号も併用)
□ : １番〜４０番までの方には椅子が用意されそれに座りました
○ : 立ち見のファンの皆様
◇ : プレスの方達
⇔ : 入退場口(右側はスタッフ＆ユウナ＆ティーダ達専用)
● : アダム(一番どうでも良い解説(^^;)
僕は図の通りに前から２列目の左から２番目の席に座りました。
ちょっと端の方でしたが、舞台の中央に座ったら、それはそれで、
役者さん達と目が合っちゃいそうだから、あの辺で良かったかも
しれません。
イベント中、森田さんの左足が前の人の頭に隠れて見えない時が
ありましたが、それは贅沢と言うものですね。
会場入りをしてまず目に付いたのが、壁の至る所に書いて(描いて)
あった、アイドル・声優・俳優の方達のサインやイラストですね。
もの凄い量でした。
それから意外と会場が狭く感じられました。
もしかしたらプレスの方達の後ろはパーテーションで区切って
あっただけで、更なる広がりを見せてくれたのかもしれませんが、
今回は小さいな、って印象を受けました。
１５０人入れるのかな？って。
そうやって、周りの壁を見つつ、僕より前に既に会場入りを
果たしていた人達と、これから入ってくる人達を見ながら足を組み、
イベントが始まる２時を待ちます。
５分、１０分と過ぎると、スタッフの方に少しだけ動きが見られ、
２時になるか〜？って時に、マイクを持った男の方が壇上に立ち
僕達に挨拶をされました。
うん、森田さんでしょうか？
ワクワク、ドキドキ・・・
【▲イベントレポート本編】
「どうも皆さん、こんにちは〜。
本日の司会進行を努めさせて頂きますDigiCubeの竹村です」
わ〜、パチパチパチパチ。
拍手をする僕達。
ティーダ役の森田さんではありませんでしたが、
格好良いお兄ちゃんが登場し、進行を努めてくれるみたいです。
さすがはDigiCubeさん！＞良く解らない。
竹村さんはＣＤを買ってくれてありがとう〜。
イベントに参加してくれてありがとう〜。
と感謝の言葉を述べてから
「役者さん達をお呼びする前に２、３注意事項を・・・」
と、言うことで、
注意事項があるけん、よう聞くように。
撮影・録画・録音は禁止じゃけんの、よう覚えておき！
と、似非方言は一切使わずによどみなくイベントを進行させて
行きました。
ふむふむと説明に相づちを打ちながら役者さん達の登場を
今か今かと待ちます。
それと、PHS、携帯の電源切り忘れておる子はおらん？
と言われて、慌てて鞄の中にあった携帯の電源を落とす自分。
すっかり忘れていました。(^^;
あ〜、恥ずかしい。(ここで僕以外にも数人鞄をあさる人を発見！)
役者さんの登場はまだですか〜。
まだ引っ張りますか〜！？
それから解っていると思うけど、飲食は駄目じゃぞ！
って、それは当たり前ですぅ〜。
役者さんは〜？＞かなり鬱陶(うっとう)しい自分
「今回は声優のお仕事はもちろん、モーションキャプチャーの
方でも活躍されているお二人をお呼びするので、ＣＤ以外にも
プライベートな事についても色々とお話をお伺いしていこうと
思います」
と、竹村さん。
まだ〜？
って僕が痺れを切らしていると、
僕のつまらない話はこの辺でそろそろ・・・と竹村さん。
わっ！この人オモロ！＞笑
ここで、会場に小さな笑いといよいよ役者さんの登場と言うことで
ちょっとした緊張が走ります。
「それではティーダ役の森田さんからお呼びします。
皆さん、盛大な拍手でお迎え下さい。森田さん、どうぞ！！」
パチパチパチパチｘ１０
拍手をするもなかなか森田さんが現れません。
すると、スピーカーからＣＤで森田さんが唄われている
「Go dream」のイントロが軽快に流れ出します。
そして遂に森田さんが登場しました。
ここで一端止みそうになっていた拍手が再加熱。
赤い半袖シャツにジーパンと言うラフな姿でステージに立った
森田さんは、ステップを踏んでリズムを取りながらスタンドマイクを
持って歌い出します。
「Go dream 太陽の Go way 真下へと
〜中略〜
もう 戻れな〜い」
あう〜、兄さん、「戻れない」ちゃいます。
そこは「恐れない」です。
とは誰も言いません！
森田さんも僕達と同じように緊張されていたんでしょうね。
歌詞を間違えられていました。
でもある意味それが聴けたことはお得だったりして？
生ならではのハプニングですね。
それも嬉しい方向の♪
曲も中盤に差し掛かると、森田さんも乗ってきたのか？
僕達に手拍子をするよう、ジェスチャー。
何の迷いもなくシンバルを持ったチンパンジーのオモチャの様に
手を叩きまくるアダム。
って、こんなノリでレポートしちゃって良いんだろうか？(^^;
僕のレポート、多少(かなり)の脚色が入りますので宜しくです〜。
丁度１番が終わったところで音楽もフェードアウトし、
壇上の森田さんも一息つきます。
「どうもお疲れさまです。人前で唄われるのは？」
「勿論初めてです。震えちゃいます」
って、うわ〜、その割に堂々と歌えていて
凄く格好良かったですよ〜♪
「それではそろそろお姫様を・・・。皆さん
盛大な拍手でお迎え下さい」
「そうですね・・・。ユウナ！！」
ティーダに呼ばれたユウナ。
入場口に僕達の視線が集中し、森田さんの声に笑いが走ります。
そしてにこやかな笑顔と手を振りながら可愛らしく登場された
青木さんに暖かい拍手が送られます。
「どうもこんにちは〜。沢山人が集まっていますね♪」
ここで二言三言竹村さん達と挨拶を交わし、
壇上にはスタッフの方が用意した椅子が３つ程並びます。
青木さんは丁寧に「どうもすみません」等お礼を言いながら席に
着かれ、森田さん、竹村さんもそれに続きます。
そうそう、青木さんの衣装は白のニットにロングスカート、
ブーツと言う出で立ちでした。
また、青木さんと森田さんはゲーム中に各キャラクターが
身に付けているアクセサリーを同じようにワンポイントとして
使われていました。
「仲は良いんですか？」
「そうですね〜」
「はぁ〜、唄っちゃったよ〜」
「唄っちゃったね〜」
「どう？」
「うん、格好良かったよ〜」
自然とそんな会話が交わされます。
竹村さんが仰る通り二人とも仲が宜しいみたいですね♪
「それではそろそろお話をお聞きしたいと思うのですが・・・」
と、切り出す竹村さんでしたが、ちょっとした間があってなかなか
先へ進みません。
「ふふふっ」
ユウナが、いや青木さんが笑っています。
くぅ〜、可愛いですね〜。
５杯はおかわり出来ますね。
「え〜と今回はFF10って事で、注目作の声優を担当された訳ですが
率直な感想は如何でしょうか？」
「いや、もう素直にやりたいって思いましたね〜。
モーションキャプチャーのお仕事は既に始まっていたのですが、
声の方もオーディションを受けて、受かった時は
え〜信じられない〜って」
「僕も昔っからゲームをやっているんで『喋ると良いなぁ〜』と
思っていて、それが今回こういう形で参加出来て、
それが大好きなFFだったから嬉しかったですね〜。
主人公のティーダを演じるっていうのが、また、良いのかなぁ
って思いつつ、楽しく演らせて頂きました」
って、青木さんも森田さんもちょっと懐かしそうに過去を
振り返られながら感想を述べていました。
ずっと笑顔で♪
更に竹村さんの質問が続きます。
「お二人は10よりも前にFFのお仕事をやられていたそうですが？」
「そうなんですよ〜。FFの8のモーションキャプチャーで
リノア・ハーティリーの役を演っていまして〜、実は他にも
イデアとかムービーに出てくる女性とかちょこちょこと演って
いたんですよ〜。でも、気付かないですよね〜？」
と、苦笑いを浮かべながら会場を見回します。
いや、気が付かなくても教えてくれたからＯＫでしょう！
PS2版のFF8が出たときに改めて確認するでしょう！と思いました。
僕の方はFFの8、遊んでいません。＞大汗
いや、オープニングとゲームの障りだけ遊びました。
試練の洞窟に行ってイフリートに会うくらいまで・・・。
さ、ダメダメなアダム君は放って置いて森田さんのお答えに
耳を傾けましょう！
「僕の方がゼル・ディンを演っていまして、最後のパンを
一所懸命食べるシーンとか、
あれ、本当に苦しかったんですよ〜」
って、「あ〜、もう、そのシーン、見ておけば良かったよ〜」
と悔し泣きもののネタバレをしてくれました。＞涙
と、そこで青木さんが嬉しそうに、
「あ、私、そこのシーンで隣にいた三つ編み図書委員を
演っていたんですよ〜。こうやって！」
と、顎(あご)に両手を当てて可愛らしくポーズを取る青木さん。
おばちゃん、おかわりまだ〜？
青木さん、メチャクチャ可愛いかったですよ〜。
そして、それを聞いた森田さんが嬉しそうに、
「そうだ、そうだ！そう言えば隣にいたよね〜。
だけどそう言う絡みとか全然解らないくらい、一所懸命パンを
食べていて・・・。水とか無いんですよ！？苦しかったなぁ〜」
「そう、彼は実際にパンを食べていたんですよ。
とか、8はそんな思い出がありますね〜」
とまとめる青木さん。
「じゃあもうモーションキャプチャーとかはベテランの域で？」
「いや、どうなんでしょう？」
「玄人？ってそれじゃあ同じ意味だ！」
「あはは♪でも、毎回、毎回新しいことをやってみたいと思うので
毎回悩みながらやっていますけどね〜」
「あ〜・・・。じゃあ8から10に掛けて進化、進歩した点とかは
あるんでしょうか？」
「そうですね。モーションキャプチャーとかは皆さんもご存じだと
思うのですが、こう、体中にポイントを付けて３６０度カメラが
回っているところで撮影するんですけど、8の時は撮ってから
コンピュータが解析して動きになるまで日数が掛かったんですけど
10は早かったですよ〜。撮って直ぐに動いてましたからね！
そう言う技術革新がありましたからね、面白かったですね〜」
と、その手の知識が全くなかったら解るんだろうか？と思いつつ
僕は多少かじっているので、森田さんの解説にコクコク首を縦に
振りながら聞いていました。
「そうですね。なかなか付けながら動くのって大変
なんですけど、スタッフの皆さんが数とか付ける位置とか
工夫して下さってドンドンやりやすくなりましたね〜」
と、青木さんも同意されます。
すると竹村さんが一つ森田さんに質問をぶつけまして、
「聞いた話では森田さんは剣道がお得意とか？」
「えっ、そうなの！？」
「そうなんですよ〜」
「じゃあ剣を振るシーンとか役立ったのでは？」
「そう、やっていて良かったんですけどね〜。ただ、ただ！！」
と強く念を押されて、
「8の時とかガンブレードとか、すんごい剣が出てきて
ティーダも似たような武器を持っているんですけど、木製の
模型があって、それを振るんですが、メッチャクチャ重たいん
ですよ。で、それを片手で振るのですが重たいから止める位置で
止まらないんですよ！でも役者魂で無理矢理止めますよね？
すると、この辺の筋肉がブチブチィ〜って音を立てて・・・」
森田さんは椅子から立ち上がって、全身でパフォーマンスします。
剣とかユウナが持っていた杖とか、小道具が用意されていたことは
知っていたのですが、そんなに重たいとは知りませんでした。
顔を苦痛でゆがめた森田さん。
直ぐに行動に移せるところがさすが役者さんですよね。
「だからスコールとかオープニングで涼しい顔をして
剣を振り回していますけど、本当は『ニャァ〜〜〜』とか言って
いるんですよ〜」
ニャァ〜〜〜って何ですか〜？って思いましたけど、
森田さんの演技に会場が笑いの渦に包まれます。
そしてそれに続いて青木さんが
「モーションキャプチャーって普段使わない筋肉を使うらしくて
私は役柄的に倒れるシーンが多かったので、結婚式のシーンでも
その他のシーンでもフワ〜っと倒れたり、結構力を抜いて
倒れるので、首の所とか次の日に筋肉痛になって痛かったですね」
って、結婚式、まだ見ていないんですけど・・・。
まぁちょっと情報として知ってはいましたがさり気ないネタバレが
随所に含まれているイベントですね。
「じゃあ画面上からは気が付かない苦労があるんですね？」
「ええ・・・」
「なんかしょっちゅう倒れていたよね？」
「ええ、倒れ役者ですから♪」
今回の10をプレイしていて、僕が感心したところに"動き"って
部分があって、それは正に青木さんや森田さん達が語って下さった
モーションキャプチャーのお仕事がモロにそれなんですけど、
こうやって苦労話を聞くと、竹村さんの画面上からは気が付かない
ってお言葉が「そうなんだ〜」って事で胸に響きます。
役者さん達、スッゴク苦労して撮っていたんですね。
でも、それがあの結果に繋がっているから、沢山の人達を
感動させられたんでしょうね。
お二人にも大感謝♪
「じゃあ今度は声優のお話を・・・。
収録の方には時間が掛かったんじゃないですか？」
こう質問すると、青木さんが「そうなんです、そうなんです！」と
言わんばかりの勢いで返答されます。
「７月に始まってストーリーを追って終わったのが
丁度１０月の末だから、７，８，９，１０と４ヶ月・・・。
で、一端終わったんですけど、その後バトルの掛け声とか、
リテイク…録り直しとか何だかんだで、今年の４月頃まで」
って、本当に長いですね〜。
それよりもFF10の発売日が７月１９日だったから４月まで録って
いたのはビックリですね。
発売まで３ヶ月くらいしかありませんものね？
「じゃあ９ヶ月くらい？」
「ええ、毎週月曜日に台本が送られてくるんですけど、
それが週刊誌みたいで・・・」
「あはは♪でも毎週月曜が楽しみだったんですよ〜」
「台本って物は存在するんです・・・よね？」
間を置いて、竹村さんが質問されます。
「ええ、ありますよ」
「それが尋常な量じゃないんですよ〜」
「ドラマとか映画でも台本ってこれくらいなんですよ。
あってもこれくらい」
親指と人差し指で小さな隙間を作って僕達に見せてくれる森田さん。
「なんて言いつつ今日はその台本を持ってきました！」
デデ〜ンっと効果音が鳴り響き・・・ませんでしたが、
スタッフの方から分厚い(15cm)くらいの青いバインダーを受け取った
竹村さんは二人に手渡します。
「台本見るなんて久しぶり〜」
「これ、自分のですか〜？あ〜俺のだ！！」
って、青木さんも森田さんも子供のようにはしゃいじゃっています♪
「あ〜、こっちが森田さんのですね〜。こういうのって
凄く性格が出るんですよね〜。私なんて好い加減だから
感情の線とかこうやってブワワ〜って書いちゃったりして・・・」
右手を上げて、ジグザグな曲線を描きながら真下に手を下ろす
青木さん。
「僕のは結構カラフルだったりするんですよね。
と言うのも、ティーダは普通の台詞とナレーションがあるので、
色分けをしておかないとごっちゃになっちゃうんですよね。
で、そうやっている内に楽しくなってきちゃってドンドン色を
重ねていっちゃいましたね〜。
あ、でもね、これだけじゃないんですよ。これの４倍くらい
あるんですよ！」
「そう、４倍！」
分厚いファイルが４冊重なっているのを想像しただけで目眩が
してきそうです。
中に挟まっている紙の量も半端じゃないですからね。
「色々と書き込んであるんですね〜。
あれ？なんか『あほき』って書かれていません？」
青木さんが開いているページを横から覗いていた竹村さんが、
妙な書き込みを見付けたようです。
「収録が終わると台本は回収されるんですけど、森田さんは
きちんとサインを書かれているんですね。だけど私は
青木じゃくて、書き慣れている『あほき』って♪
好い加減なことをやっているのが私・・・。うふふ」
笑いが可愛い青木さん。
好い加減、大いに結構。許す！＞笑
「あ、これ初期のサインだ〜」
「うん。森田さんはちゃんと書かれているから感情の起伏とか
後で見ても分かると思うんですよ〜」
「ええ、真夜中の３時とか４時とか自宅の自分の部屋で一人
練習をしているんですよ。FFはそこから生まれたんです！」
か、格好良い！
森田さん、最高！！
「台本を頂いてまず読むじゃないですか？
それで何度も号泣しましたね」
「泣いたね、うん、泣いた！」
森田さんも青木さんに同意して、うんうんと頷かれてました。
僕自身はまだ泣けるシーンまで行っていないのでなんとも・・・。
オープニングで謎の少年が「泣かないで・・・」って言って
「あ！？」って言うティーダの台詞で既に泣きそうだったけど。
あ、ネタバレだ！＞(^^;
まあメチャクチャ最初なんで許してください。
でも役者さんもシーンによって本当に泣いたりされるんですね。
しかもテスト段階で。
その辺、何にも知らないからこのトークは驚きの連続です。
「ちなみにその台本上ではティーダとユウナはどんな
風に書かれているんですか？え〜と、設定とか・・・」
「あ、丁度ココに書いてありますね〜」
開いていたページにキャラクター設定が書いてあったようで
設定内容を読もうと舞台の３人と僕達の視線がバインダーに挟まれた
台本に集中します。
「ユウナはですね〜。大召喚士ブラスカの娘とか、
性格のこととか６行くらい書いてあるんですけど・・・」
「６行でしかも※の注釈まであるんですよ！
ティーダですか？ティーダは
『ザナルカンドエイブスの若きエース。
明るく元気なスポーツマン！
シンに運ばれ見知らぬ世界、スピラにやって来る』と言う
２行だけですね！」
ティーダっぽく台本に書かれているキャラクター設定を読み上げた
森田さんの２行に会場はバカ受け！
「モーションキャプチャーの仕事で設定を見せて貰ったんですけど
２行なんですよ！『明るく元気なスポーツマン』」
「どうせいっちゅうんじゃ〜！」
可愛らしい青木さんの突っ込みも入って話は弾みます♪
「で、それを頼りにある日カメラの前で台詞が書かれた
４〜５枚くらいの紙を渡されて、喋ったら次の時には
『じゃあティーダの声もお願いします』って
決まったんですよね〜」
何かティーダのキャラ絵とかはずっと見せて貰えなかったらしく、
台本に書かれた僅かな情報を頼りに森田さんはオーディションを
受けて、見事受かったみたいなお話をされていました。
あぅ！
ちょっとやたらと台詞が多いので、ある程度僕の方でまとめて
お伝えしないとレポートが延々と続いちゃいそうですね。
すみません。
これからはある程度はしょります。
その後の竹村さんからの
「役者と声優との違いは？」
と言う質問に青木さんは
「マイクの前に立ってお芝居をするのは全く初めての事だったから
大変でしたね。身体を動かしていると自然と出てくることが
表現出来ないって言うか、声のお仕事は普段気が付かないで
やっている事も上手く出来なくて…間とか、息づかいとか・・・
大変でした」
「例えば黙っていても目の動きとかで表現出来る事が
画面に映らないから意味がないわけで…。先輩方の声優さん達に
囲まれて、距離感とか空気とか全部声だけで表現しないと
いけないから。心を込めて言った台詞なのに聞いてみると
全然平凡だったり、棒読みに聞こえちゃったり、
今でもそうなんですけど難しいですよね〜」
録音当時の事、今の自分の事、色々と振り返られながら声優さんの
お仕事を語られたお二人の言葉は生半可な事ではやれない、でも
少しでも良い物にしようとされる役者魂みたいなものを感じました。
ここで少々僕の(ゲームを始める前の)感想を暴露してしまうと、
始めスクウェアさんのページで、各キャラクターの声を
ダウンロードして聴けるページが立ち上がった時、
一通りメインキャラの声を聴いてみたんですね。
すると、ルールーとアーロン(ワッカさんは忘れちゃいました)は
ベラボウに上手くて、ティーダ＞ユウナ＞リュックの順で少し
あれ？と感じたのですが、それが本業では無い方達のお仕事だった
訳でして、ゲームを進めていく内にドンドンと森田さん、青木さん、
松本さん(リュックの声優さん♪)の声がキャラとシンクロして
いってるんですよね。
あ、ティーダやユウナ、リュックはこの人達じゃなきゃ駄目なんだ
って思えるようになってきて・・・。
それはさっき森田さん達が語ってくれたように、役者としての
日々勉強の積み重ねが各キャラクターとの一体化、同一化を
果たしていて、ゲームで遊ぶ僕達にそれが目に見える形はもちろん、
"何か"を感じさせてくれるものが、声からでもしっかりと伝わって
来ている事を、お話を聞いて、自分のプレイを振り返り、感じます。
「バカに出来ないよな」って・・・。
初めて声を聴いた時、首を傾げていてた自分が恥ずかしいです。
さて、僕の感想に２５行ほど使っちゃいました。
すみません。
レポートの続きを書きましょう！
イベントも中盤に差し掛かってくると、FF10の話も更に突っ込んだ
所へ向かっていき、竹村さんの質問は
「10の中でお二人が気に入っているシーンを上げて下さい」
と、ネタバレが怖い僕にとってはナイスな質問が繰り出されます。
「全部！全編通して良いんですけどね〜？
特に上げるとしたら、ユウナの秘密を知ってしまうシーン。
あそこが僕は一番好きなシーンですね」
さすがに秘密自体はバラしてくれなかったので、ホッと一息
つくことが出来ました。
７ではエアリスの秘密を思いっきり友人にバラされて泣きそうに
なりましたからね。
あ〜、良かった、良かった♪
「あそこは、テイク、何回やったんだっけなぁ〜？
５、６回やったのかな？全編泣きましたね」
「号泣していましたよね？外で待っていると鼻水をすする音が
中から聞こえてきて・・・。あはは」
「だぁ〜だぁ〜、流していましたね。
あと指笛のシーンも、僕、可愛らしくて好きですね」
この森田さんの台詞に僕の頭の中に閃光が走りました。＞一応伏線？
「私はですね、ユウナが寝坊するシーンがあるんですが、
皆さん、知っていますよね？」
明るい笑顔で僕達客席を見回す青木さん。
そんなシーン、知らな〜〜〜〜〜〜〜〜い！！！＞大泣き
いや、ファミ通のインタビューでそのシーンが好きなことは
前もって知っていたのですが、未だそのシーンが
何処で展開されるのか、知りません。
序盤で無いことは確かでしょう！
「あそこは仲間を感じられるシーンで、
実は心の中で結構きついことを思っていたりするんだけど
敢えて明るく振る舞ったりするとことか、好きですね〜」
ちょっと遠い目の青木さん♪
「後はそうですね〜？やっぱり Pure Kiss(ピュア・キス)
通称我々の中では『水中デート』って言われているんですけど。
あそこはホント綺麗で、ビックリしました〜」
「綺麗だったよね〜。スクウェアさんの本社に行って
画面を見せて貰って、鳥肌立っちゃいましたもの。
一緒にRIKKIさんの曲が流れてきて、泣いちゃいました」
「それじゃあそのシーンを"生"で再現して貰いましょうか？
何故かここにそのシーンの台本があるんで・・・」
「うふふ、あはは♪」
笑いながら竹村さんが青木さんと森田さんに台本を渡します。
全て、全て仕組まれた、台本通りの運びなのか〜〜〜〜〜〜！？
と、思いつつ、今から目の前でお二人の演技が見られるのか？と
思うと震えてきてしまいます。
そう言えば僕ってばどんな時でも左足がカタカタ言っていたりして。
って、それは貧乏揺すりですね。ハイ。
しかも嘘です。↑これ＞すみません。
用意周到な竹村さんに役者さんと僕達は自然に笑ってしまいます。
Pure Smile. です♪
(英語力は０なんで、間違っていてもスルーして下さい)
「え〜と、汚い方が・・・汚い方って！私で・・・」
「あ、こっちの整理されているのが僕ので・・・」
「じゃあちょっと用意するまでに時間が掛かりますので、皆さんは
その間にゲームで進めたあのシーンまで辿り着いて下さいね♪」
「長いなぁ〜。
僕のティーダ、まだビサイド村で寝ているんですよ！」
これに会場は爆笑！
僕も密かに「勝った！」とガッツポーズを決めていました。
さすがにビサイド島は脱出しているんで・・・。
「いや、本当ですよ！発売日に買って〜・・・
発売日の前日が打ち上げで朝までやって、それで帰りに買って
その日に遊んでいたら、ティーダと一緒にグゥ〜〜〜〜」
「ジェクトが待ちくたびれてると思うよ？」
「良いよ、待たしとけば！」
ここでも笑いを稼ぎます。
「じゃあ皆さんには軽く目でもつむって頂いて、
ライブを楽しんで下さい」
「つむりたい方はつむって下さいね」
「寝ちゃ駄目ですよ！」
ここでも森田さんの一言が利いています。
周りを見ると結構皆さん、下を向いて聞き入る体制に入って
いらっしゃいましたね。
僕はと言えば、こんなシーン、滅多に拝める物ではありませんから
思いっきり両目を見開いて、お二人の演技を目に焼き付けようと
ステージ上を凝視していました。
すると音響さんの力で水中シーンの様に水がコポコポ浮いて来る様な
効果音がスピーカーから流れて、雰囲気作りに一役買ってくれます。
最高の舞台が揃いました。
後はお二人の演技次第です！
「旅・・・止めたら、何しようかな？」
うつむき加減で身体を左右に揺らした青木さんの台詞から
例のシーンが始まります。
ユウナが、正にユウナが其処にいます！
くぅ〜〜〜〜、生きていて良かったぁ〜〜〜。
「ウ…」
歯を食いしばって演技する森田さんもティーダになっていました。
「ザナルカンド、ザナルカンドに行こう！」
完全にティーダです。
生です！最高です！！
この後も短いシーンの再現をリアル感たっぷりに演じてくれた二人。
本当は演技一つ一つにどうだったよ〜って感想を書きたいのですが、
あまりにもネタバレになってしまうので、この辺に留めておきます。
あ、でも森田さんの最後の台詞
「ザナルカンドは眠らない！」
って格好良く決めた後に
「ぐぅぅぅぅ〜〜〜〜」
って寝てしまう演技をされて、
「寝てるやん！折角の良いシーンなのに〜」
と、青木さんに突っ込まれている所が良かったですね〜。
それまでちょっと緊張していましたから、ここで一気に
場が和やかになって、上手く締められました。
そしてそんな素敵なシーンを見せてくれたお二人に会場からは
大きな拍手が届けられます。
パチパチパチ〜
「ありがとうございます」
「久しぶりだね〜」
「懐かしい〜」
「半分くらいの人が目をつむられていましたよ！」
「あ、そうですか？それは見たくないって事？あはは♪」
「イメージが壊れちゃうから？どうです？ティーダでした？」
みんなに質問する森田さんに、鳩が歩くように頷く僕達。
「わ〜、ウンウンってみんな優しいなぁ〜」
って、そんな事で喜んでくれる青木さんが凄く可愛かったです。
例のシーン(僕が観るのはいつになるのやら・・・(^^;)が
完全再現され、一区切りが着くと竹村さんの方からＣＤのお話に
話が戻ります。
「今回はオリコン初登場１３位にランクインと言うことで・・・
おめでとうございます」
「あっ！？ありがとうございます〜〜〜〜」
青木さん、初めて知った感じで、もの凄く感激されていました。
「これも絶対皆さんのお陰なんですよね！？
わ〜とても信じられないです〜。」
「オリコンの左のページに乗っているんだよ！それも上の方！
色が付いているよ。多少赤字で・・・」
森田さんも興奮しておられます♪
「今回が(レコーディング)初ですよね？」
「あ〜、もう！初めてです〜」
そうなんですよね。
初めてなのにオリコンの上位にいるんですから、相当注目されていた
タイトルだったんですよね。
だけど僕は２３番。＞泣き
「ではズバリ！レコーディングの感想は如何でした？」
「僕は緊張しているのに気付かないくらい緊張していました。
役者やっている時もそうなんですけど、人前に出るとやっぱり緊張
するんですよ。でも緊張している事が自分で認められると割と
落ち着いてくるものなんですが、それが全く出来ない、
余裕が無い状態でしたね〜」
はぁ〜、なるほど〜。
ある程度自分の置かれている立場が認識、把握出来るのであれば
それはパニクっていない状態ですものね。
「私は無我夢中で、正直レコーディングを迎える日まで
ＣＤを出すこと自体半信半疑で、ようやく最近自覚してきて
はぁ〜、私本当にやっちゃったんだ〜って思えて・・・。
もう凄いメンバーで、今更ながら怖くなってきました」
はぁ〜っと首を左右に振る青木さん。
「でも結構スタジオでは落ち着かれていた感じがあったんですが
そんな事は無かったんですか？」
「始まる前まではドキドキしているんですけど、
レコーディングが始まると、曲の力で僕も段々嬉しくなってきて
良い緊張をしながら唄えましたね〜」
あ、そう言う感じって結構分かるかも？
最初は上手く唄えないんだけど、途中から段々と曲に助けられて
声が伸びていくって、カラオケとかで唄っていると
ありますからね〜。
まあ、レコーディングとは全然違うんですけど、なんとなく
分かった様な気がしましたね。
「聴く側から聴かせる側に回ったことで変わったことは？」
「ありますね。僕、高校の時吹奏楽部で打楽器をやっていて、
マーチングバンドの指揮をツッタカタ〜、ツッタカタ〜と
やって、その時も音楽に対する気持ちも変わったんですけど、
今回は全く見本が無い状態から自分で作っていくって言うことで
作り手側の見方をする様になりましたね〜。
他のアーティストさんの曲を聴いて、アレンジとか演出とか
あ〜、こう言う風にもやるんだ〜とか・・・」
「声優行を演って、細かいところに気が付いて、
聴くようになったり見るようになったりしましたね〜」
やっぱり立場が変わると、見方も変わってくるんですね〜。
僕も作る側、提供する側の人間を一応目指しているのですが、
今のところは大抵受ける側、遊ぶ側の人間ですから、
まだまだ見えてない部分が大きいと思うんですよね。
そう言う所を見直して、養っていかないと、自分も育たないと
思うので、森田さんと青木さんのお話は自分の将来にも通じる
為になるお話でした。
「ではお互いのお二人の曲を聴いたそれぞれの感想は？」
「あ〜、そうだね〜。さっき唄ったばかりだし。どうだった？」
「いや〜、メッチャ格好良かったのと違いますか？」
「でた！」
青木さんの何処かはぐらかしたような適当な感想に、森田さんの
不満そうな抗議の一言・・・。
「ライブで聴くのは初めて？」
「初めてですよ〜。今まではちゃんと聴けなかったし」
「ちゃんとって・・・。
それじゃあ今まで俺、ちゃんと唄えていなかったみたいじゃん」
「爽やかロックで凄く元気になる曲ですよね！
ゲーム中、後半はティーダって結構悩める少年じゃないですか!?」
えっ！？そうなの？＞汗
またネタバレですか？あぅぅぅ・・・。
早く進めない自分が全部いけないんですけど。
「だけど、この歌に関してはユウナが凄く頼れる・・・
ちょっと大人な部分が見えたりしているんじゃないかな〜？って」
「お〜！？」
「・・・思いましたっ！」
「怪しい・・・」
「本当ですって・・・」
「ありがとうございます！うっす！」
そんな二人のやり取りが凄く微笑ましくて、見ている僕達も何だか
ニコニコしながらステージを眺めていました。
「feelはね、青木さんも仰っていたんですけど、
召喚士のユウナが唄っている様な、聖母みたいな感じで、
大きく包み込んでくれる自然な感じがありますね〜。お母ちゃん」
「えへへ、お母ちゃ〜んって？」
「お母ちゃん。癒しの、良い意味で眠くなって来る」
「寝るんかい！！」
「だから今日ちょっと眠れないなぁ〜って時はカチャ・・・って。
グゥゥゥゥゥ・・・」
ラジカセのスイッチを入れるジェスチャーをしたかと思えば、
速攻で首を後ろへと傾け、いびきをかき出す森田さん。
青木さんの「寝るんかい！！」って突っ込みが可愛らしかった
一場面！
「うふふ、私、一人で踊っちゃうよ？」
「いいよ。枕元で異界送り？・・・送られちゃうジャン！」
この森田さんの一言を聞いて会場は大爆笑。
さすがの僕も「異界送り」は知っていたので、みんなの笑いに
付いていくことが出来ましたね。
すっごく楽しかったです。
「駄目だよ送っちゃ！」
「送っちゃ駄目だよね。送らないので聴いて下さいね。
うふふ、あはは♪夜な夜な行くのも大変なんで・・・」
「ハハハハハハ！」
会場に森田さんの少し高い、ティーダ君の笑い声が響きます。
確かにＣＤを聴いただけで異界送りされちゃ〜堪んないですね。
ここで竹村さんの方からまた新たな質問が二人にぶつけられます。
「植松伸夫氏はどのようなディレクションをされたのですか？」
「私が緊張していたから気を遣って下さったかもしれないですけど
柔らか〜い感じの笑顔にホッとされました。
あっ？これ一つ言っていいのかな？
植松さんが『人生アドリブ』って言ってたんですけどね、あは♪
それで『ツルっと行こうよ！』って勇気づけられて・・・うふ♪」
「僕の方は男同士で作ったって感じなんだよね。
一回目は上手く行かなくて、僕は悩んでいたんですね？
そうしたら植松さんが『もう一発行きますか？』って一言
言ってくれて、僕はもうやる気マンマンで、そのまんま
ブースに入っていってそれがＣＤになったんで殆ど一発録り！
そう言う所で男同士の気持ちの通じ合いみたいなのがあります。
また、植松さん、バイク乗るんですよ！」
「あ〜、そう、凄かったんですよ」
「あ〜、ごめんね。あれはごめんね！」
うん？
何かを思いだしたのか、唇を可愛らしく尖らせた青木さんに、
森田さんが言葉を被せてひたすら謝り、話の続きを遮っています。
何だか、怪しいですね〜＞笑。
「ちょっと聞いて下さい！」
竹村さんと僕達に『私の話を聞いて〜』と青木さん。
「私のソロの曲の収録の日にですね、森田さんがスタジオに
バイクを乗ってきたんですね。そしたらスタッフの皆さん、
植松さんだけじゃなくって、みんなバイク好きが凄く多くて、
収録途中で休憩するつもりがみんな帰ってこないんですよ！私、
スタジオ、もうすぐ終わりじゃないの？ってずっと待ってた」
「ごめんね。ずっと表で写真を撮っていたりしていましたから」
モーションキャプチャーの役者さんもボイスの役者さんも
バイク好きな方が多かったらしく、ザナルカンドエイブスって言う
ツーリングチームがあって、森田さんが隊長機を努めているお話を
されていましたね。
でも、皆さんお忙しいから残念な事にまだただの一度も
ツーリングに行けたことがないらしく、紅葉の眩しい今の季節には
是非に行きたいと仰っていました。
それから、この後の零(こぼ)れ話が最高に面白くて、
青木さんが話してくれたように現場が凄く暖かくて、みんな
仲良しだったから、ある日、近くの公園にお昼を食べに行った
らしいんです。
「メインパーティーで正に旅って感じで・・・」
「天気が良くって、気持ち良かったね〜」
「ワッカさんとかね〜。アーロンさん」
「ルールーさん。で、リュック！」
次々にメインパーティーに登場されるキャラクターの名前が
上げられ、さすがにキマリはいないのか！と思いつつ
明るく思い出話を語る二人に僕は耳を傾けていました。
「リュックが学校行っていて来れなくて。松本まりかちゃんが」
「そう！」
「なかなか聞けない会話ですね」
「なんで、後でそれを教えたら怒って、怒って！
ブ〜、ブ〜〜〜ってずっと言ってるんですよ！
俺だけじゃないんだけどな〜って思いつつ、しょうがないから
『すいませんでしたっ！』って謝っておきましたけど・・・」
リュックの声を担当された松本まりかちゃんって、
今はミニストップのＣＭに可愛らしい洋服を着て、小さな妖精役？
か何かで出演されていますよね？
僕は２、３回くらいしか観たことがないんですけど、あの子が
森田さんが語ってくれたように、ブ〜、ブ〜って言っている所を
想像すると、本人は怒っているんだろうけど、何とも憎めない
愛くるしい姿を想像してしまいます。
ひょっとして僕だけ？＞汗
自分、ヤバイ？＞大汗
「打ち上げの時にはずっと撮り貯めた写真を２週間くらい掛けて
完成させた思い出アルバムを持っていったり、良い現場でした」
「３冊ね。他にもクリスマスプレゼントを作ったり」
「基本はココ・・・」
と言って自分と森田さんの事を交互に指さしながら、
「手作りなんで♪」
「手作り。１５０個くらい小袋にお菓子を詰めて僕達二人の
メッセージカードを付けてスタッフの人達に配りました」
うわ〜、何だかメチャクチャ羨ましい環境と言うか、
本当に楽しそうな現場ですね〜。
いや〜、もちろん修羅場とか、四六時中和気藹々ばっかりだった
とも思えませんが、青木さんと森田さんが加わったFFXの開発現場、
スッゴク見てみたかったですね〜。＞見られないけど(^^;
「んで、これも手作り。１枚１枚僕焼いているんで・・・」
「うふふ」
森田さんが紹介の為に持って来られていた？ feel / Go dream の
ＣＤを指さしながらギャグを飛ばしたのですが、
ＣＤを焼くって表現自体が一般にはあまり浸透していないので
しょうか？
青木さんを始め、会場にいた僕達も小声で笑います。
すると、
「ちょっとイマイチだった！ごめんね！・・・ごめんね！」
「わかってるよ」
「ごめんね。わるかったよ」
照れ隠しのためか、大声で謝る森田さんのリアクションに
今度こそ会場には明るく元気な笑い声が響きます。
そしてそんな楽しい二人の会話が聞けたイベントも、
段々と終了時間が迫った来たと言うことで、竹村さんから
「今後のご活躍は？」と質問が出て、始めに森田さんが
お答えされたのですが・・・、申し訳ありません。
僕のレポートの完成が遅い為、森田さんが出演されていたお芝居は
昨日(28日)終わってしまいました。(^^;
ただ、一応どんなお芝居に出ていたのか解説させて頂くと、
劇団東京スウィカ旗揚げ公演と言うことで、「サーカスの唄」
と言うお芝居に１０月２４日(水)〜２８日(日)までの５日間、
阿佐ヶ谷にある、ザムザ阿佐ヶ谷って所で５年振りに舞台に
立たれたようです。
このレポートを読まれた中に、観て来られた方、
いらっしゃるでしょうか？
今(2001/10/29)にスウィカさんのページへ行ってみたところ、
次回公演の予定が出ていまして、次回は来年(2002年)の
６月２６日(水)〜３０日(日)まで、やはり同じくザムザ阿佐ヶ谷で
行われるそうです。
キャストなども同じようですね。
主役の方が吉田羊右子さんと仰って、実はFF10を遊ばれた方なら
既に知っていらっしゃるんですよ！って森田さんは言ってましたが
ルールーのモーションキャプチャーを担当された方みたいです。
また、仲間内では「よっすぃ〜」って呼ばれていたらしいです。
良いっすね♪
「よっすぃ〜」＞馴れ馴れしい
モー娘。は関係ないですよ。念のため。
東京スウィカのＨＰがあるので、そちらにリンクを
貼っておきますね。【東京スウィカ】
また、青木さんの方は、青木さんって高知県出身らしんですけど、
丁度舞台稽古中らしくて、坂本龍馬を題材にしたお話に土佐弁で
挑んでいらっしゃるの、ですが〜〜！ですぐわぁ〜〜〜！！
(↑会場で力を込めて２回ほど連呼されていた青木さん)
公演場所は小田原、小平、千葉と３ヶ所らしいのですが、
如何せん高校生限定のお芝居らしいので、どんなに青木さんの
お芝居が好きでも、年齢制限に引っかかってしまうと駄目ですね。
こちらの詳しいことは会場でもあまり教えて貰えませんでした。
僕達はちょっと行けない年齢に見られたのかな？
「なのでですね、あの、心の中で応援していて下さい」
と、ちょっと申し訳なさそうに頭を下げて青木さんは近況を
お知らせしてくれました。
そして短いようで、長いようで、なんだか良く解りませんが、
ふわふわした感じで来たイベントももうすぐ終わりです。
「じゃあ、ファンの方にメッセージを送って頂きたいなぁ〜と」
「はい」
森田さんが切り出します。
「皆さんは、ファイナルファンタジー１０は・・・、
終わったんでしょうか？」
グハァ〜、来た〜！
僕がもっとも恐れていた質問が来てしまった〜。
しかし、周りの雰囲気に押されても嘘は付けない僕。
苦笑いか愛想笑いか、奇妙な笑みを浮かべながら次の言葉を
待っていると、少しの溜めがあってから、
「うん！」
「うわっ、『うん』だよ！！」
みんなの答えを代弁して大きく頷いた青木さんに、客席をじっと
見つめていた森田さんは大きく後ろに仰け反って「やられた〜」
って、ショックを受けていました。＞お約束？っすね！
まあ僕は相変わらず居心地の悪い(悪い意味ではなく)雰囲気の中、
えへへ〜と、まだ笑っておりました。
って言うより、森田さんのオーバーリアクションが楽しくて、
会場は笑いに包まれます。
もちろん、僕も♪
「僕はさっきゆったように、ザナルカンドで寝ているんですけど」
あれ？さっきはビサイド村って仰っていたのに、もしかして退化？
そしてそれを聞いた青木さんは、
「私はガガゼト！」
と、誇らしげに申告します。
「あっ！？行ってんね〜？行ってんね〜？」
と、驚きの森田さん。
ガガゼトって、確かロンゾ族達が住んでいる最果てに近い場所
でしたよね？
僕なんてまだキノコ岩だよ！＞トホホ
「如何だったでしょうか？ファイナルファンタジー？
面白かったですか？」
僕以外は一斉に大きく頷きます。
すると青木さんが子猫の様に
「くふぅ〜〜〜ん」
って丸くなっていました。
僕達の反応が相当嬉しかったんでしょうね。
お客さんに一つ一つ応えてくれる青木さん。凄く優しかったです。
そして森田さんのメッセージが続きます。
「いろんな形で作品を見ることが出来ると思うんですよ。
いろんな思いを込めて作っているんで、皆さん一人一人に
共感して頂けるように、キャスト、スタッフ一同一生懸命作った
作品なんで、１回と言わず、５回、１０回やると、
悲しいときに気付くシーンとか、嬉しい時に気付くシーンとか
色々とあると思うんで、何度も何度も、是非やって下さい！！」
僕はエンディングなんて、夢のまた夢って所に居るので、
この森田さんのメッセージに深く頷くことは出来なかったのですが
人伝えに聞いた話では、相当共感できるようなので、
沢山遊ぶことは時間的にも厳しいのですが、出来るだけ長い間
FF10の世界を楽しんで、少しでも森田さんが仰っていた事を
感じたいと思いましたね〜。
そして青木さんのメッセージが続きます。
「さっきも言ったように現場に行くのが凄く嬉しいくらい
良い雰囲気の中で作られた物なので、何回も何回もやって欲しい。
あと、私のfeelってとっても癒しの曲で、何もかも包み込むって
感じがします。今の世の中は嫌な事が一杯起こっているけど、
FFの世界と自分達の世界って共通する所があると思うので、
この曲を歌えたことは、凄く有り難く思っています。
皆さんも、いろんな所で聴いてみて下さい」
ああ、なるほど〜。
何に置いても癒しが必要な世界になっていますよね。
特にココ最近は。
それはまだFF10の触りしかしらない僕にも共感できる言葉でした。
そして例の事件がFF10の世界で起こった事とダブってしまったと
話す森田さん。
少しだけ暗くなってしまった会場の様子をいち早く察し、
「止めよう、こんな話ね！ハイ！」
とご自分から切り上げられました。
そして、
「元気の無い時はティーダの曲・・・！
ゆっくりしたい時は・・・ユウナの曲！」
と、一言一言大事そうに口にした青木さんがステージの中央に
移動して、これから人前では初めて唄うことになる、自分の歌、
「feel」の準備に取りかかります。
ある程度の準備が整うと、
「僕は踊っていれば良いですか？」
森田さんが青木さんの後ろに立ち、先程の異界送りの話では
ありませんが、緊張をほぐす為か？バックダンサーを努めると
進言します。所が、
「出来ればこの辺でお願いします」
竹村さんにそう言って連れて行かれた場所はステージの端！＞笑
頑張れ、ティーダ〜〜〜！！
「へへ。ふふ♪」
青木さんもそのやり取りを見て笑っています。
大丈夫でしょう！
それからちょっと間があり、両端に置かれたスピーカーから
「feel」が流れ出します・・・。
僅かに左右へと身体をユラしながら、イントロを迎え、
右手でテンポを測ります。
「その手を 私へと
預けて 目を閉じて・・・」
よどみなく、澄んだ歌声で唄われる青木さんに、皆さんが
聞き惚れています。
僕は青木さんの一挙手一投足を目に焼き付けようと、じぃ〜っと
見ていました・・・が！
青木さんと目が合っちゃいそうで、時々そらしていたりして。(^^;
まあ、なんて僕らしいのでしょう♪
「ありがとうございました！」
全てを歌い終えると、ぺこりと深くお辞儀をします。
そして拍手、拍手と、拍手の嵐がわき起こり、
それを聞いた青木さんは、両手を胸に当て、足をバタバタと地面の
上で踊らせながら、頭を振り、今の気持ちを表現されます。
やっぱり緊張されていたようです。
「緊張した？」
「もう〜」
舞台の脇に立たれていた森田さんがステージに上がって、
青木さんに声を掛けます。
青木さんは先程の全身を使ったパフォーマンスでも分かるとおり
ちょっと興奮しているご様子。
ここでまた盛大な拍手が起こります。
「どう？すげ〜、上手かった！」
「凄い緊張・・・」
「緊張した？」
「ちょっと、ここ、み、見えてたよね？プルプルプルッて？」
腰を少しかがめて、顔を前に倒し、自分の下唇に手を当てながら、
舞台の最前列に座っていたお客さん達に訊ねます。
何人かの人はその問いに頷かれていましたね。
僕はと言えば、顔なんてまともに見られなかったから
全然気が付かず・・・。
「見えてました？俺もさっきそうだったもん。プルプルプル…」
実は森田さんもそうだったらしいですね。
ここでも僕は気が付きませんでした。
森田さんの「はい、皆さん、手を叩いて音頭を取って〜」って
あのパフォーマンスがやけに頭にこびりついていましたもんね。
プロの役者さんでもやっぱり僕達と同じ(いや、違うだろうけど)
なんですね♪
「ちょっとアレやっておこうかな？あの〜、エボンの賜です。
皆さんに会えて・・・」
そう言うと、綺麗に両足を揃えて、胸の前で両手を交差させ、
ゲーム中で散々行われる例のポーズを取る青木さん。
あはは、あははと笑いが起こります。
僕も笑っちゃった♪
「どうもありがとうございました〜。この後サイン…、握手会が
あるのですが、準備をさせて頂きますので、一端お二人には
退場して頂きたいと思います。盛大な拍手をお送り下さいませ！」
えっ！？
サインが貰えるの？
竹村さんが「サイン」の部分で言い淀んだので、
少し期待に胸を膨らませましたが、「サイン入りの写真」と詳しく
言うのを止めたのでしょうね。きっと。
「ありがとうございました〜。後ほど」
「ありがとうございました！！後ほど・・・」
そう言って舞台を降りた二人。
青木さんは先程のポーズの受けから？(じゃ、ないだろうけど)
もう一度出入り口前でエボンの賜です！とポーズを取ると、
僕達の拍手に包まれて、暫しの間、奥の部屋へと
姿を消してしまわれました。
もちろん森田さんも一緒に。
パチパチパチパチｘ１００！！
今まで以上に大きな拍手です。
「この後、二人から凄い素敵なプレゼントがあるのですが、
今からセッティングをしますので、そのままで暫くお待ち下さい」
竹村さんはそう言って、舞台の上に散乱しているマイクのコードを
まとめたり、プレゼントを置くための机を舞台に運んだりと、
スタッフの方達と一緒にワシャワシャ？と動き出します。
ガチャガチャガチャガチャ、ガヤガヤガヤガヤ
ガチャガチャガチャガチャ、ガヤガヤガヤガヤ・・・
物を引きずる音と、イベントが一区切り付いたと言うことで、
会場に友達同士で来ていたファンの人達は小声で話し始めます。
僕は、なんか主役の二人が居なくなって、ちょっと呆けたような
そんな状態になりましたね〜。
割合と早く準備が整ったのか、竹村さんの進行の元、二人が舞台に
帰ってくるようです。
「そ〜の〜手〜を〜〜〜〜 わ〜た〜しへ〜と〜〜〜〜」
ユウナが唄う「feel」の音楽が会場を包みます。
こちらはＣＤ音源か何かで、青木さんが直接唄っている訳では
ありませんでした。
二人が奥の部屋から再度登場し、ステージの前に大きく築かれた
机の奥へ立つと、ニコニコしながら竹村さんの合図を待ちます。
「今日お渡しするものはですね、こちら、ＣＤのジャケットしゃ、
ジャケットじゃないか！」
あはは、うふふ♪
と、一所懸命プレゼントの品を説明する青木さんの隣では
写真を両手で持ちながら、素敵な営業スマイルをたたえた
森田さんの、さながらＴＶ通販の様なパフォーマンスに
会場から密かな笑いが起こり、それが段々とウェーブが
繋がるように、隣へ、隣へと伝わってゆきます。
わはは、がはは♪
とまで、大きく笑ったかどうかは怪しいですが、
森田さんの行動には本当に笑わせて貰いました。
「ブックレットの写真なんですけれども・・・」
と、そこでやっとみんなの笑いの意味に気が付いた青木さん。
「これは〜・・・あはは♪今日、この商品！・・・あはは♪
そう言うんじゃないんですけど、買って頂く訳じゃないんで」
抜群のノリ突っ込みをする青木さんに、
相変わらず微動だにしない森田さん。
またも会場に笑いの神様が降りてきます。
「これ、プレゼントなんですけど、九十九里浜で撮って来ました。
サインも１個、１個！もちろん印刷じゃないです！
１個、１個、ちゃんと書いたので、心から感謝の気持ちを込めて
プレゼントさせて頂きたいと思います。受け取ってください…」
そうやって説明してくれた青木さん。
そしてその隣でベストパフォーマンスを披露した森田さんに
拍手、拍手！
竹村さんとスタッフの方に導かれて、整理券番号の若い人から
順番にステージに昇り、森田さん、青木さんの順番で
握手を交わし、スタッフの人からサイン入りの写真を貰っては、
次の人・・・。
そんな感じでプレゼント渡しの儀は進んでいきます。
一番始めの人とか、その次の人などは、まだ始まったばかりだから
遠慮をしてしまうんですよね。
折角俳優さん達とお話出来る滅多に無い機会なのですが、殆ど何も
言わずに去ってしまわれます。
まあ僕も同じ立場だったならそうだったんでしょうけど、
今回は２０番近かったので、僕の前には沢山の人達が、
あの手この手(と書くと悪く聞こえますが)でコミュニケーションを
取ろうと、頑張っておられます。
それを後ろで見ている僕も、良い物があったら使わせて貰おうと
しっかりと見届けていました。
今回のイベントはティーダ役の森田さんを見に来られていた
(で、あろう)女性ファンの方が結構いらっしゃって、しかも
前の方にいらっしゃったから、凄かったんですよね！
何が凄いって、女の子ってプレゼントを渡すのが
好きじゃないですか！！
そうでもないですか？
森田さん(もちろん青木さんにもプレゼントをされていた方は
いらっしゃいましたが)に手作りの？プレゼントを渡されている方が
結構いらっしゃいました。
人の背に立っていたため、何をプレゼントされているのかは
判りませんでしたが・・・。
で、プレゼントなど、これっぽっちも持参していない僕は
(feel / Go dream のＣＤとサインペンは持ってきた自分(^^;)
そんな前の人達の暖かいプレゼントを前にして、手持ちぶさたの
自分を恨みつつ、二人を前にして自分はどの様に立ち振る舞いを
すれば良いのか、無い脳みそを必至でフル回転させました。
「そうだ！」
ポンっと手を叩き、頭の上では裸電球が光ったであろう、古典的
ひらめきの表現法を思いつくと同時に、僕の中で
自分が気に入っているシーンを二人に話そう！と決心しました。
はてさて、キノコ岩しか進んでいない僕が、
青木さんや森田さんが個人的に気に入っているシーンの話題を
振ることは出来ず、
(口笛のシーン(多分ルカでのひととき)は知っていますが)
それ以外で何か無いか？何か無いか？と自分の１９０時間を
振り返りました。
段々と自分の番が近づいてくるから、
ドンドン焦ってしまうんですよね。
そして辿り着いた先は、ザナルカンドだった…ってオチは無く、
やっぱりルカでアーロンと再会して、アーロンの口から衝撃の
事実を聞かせられたティーダ・・・。
あのアーロンとティーダの掛け合いの話をしようと決めました。
森田さんには・・・。
それで青木さんには、ユウナのシーンで気に入っている物、
どうしても直ぐには思いつかなかったので、森田さんが仰っていた
口笛のシーンの話をしようと思いつきます。
やがて、僕の番がやって来ました。
超ドキドキです。
ステージの前に置かれた踏み台を踏み、森田さんと青木さんが待つ
机の前に立った僕。
口から心臓が飛び出してしまいそうです。
そしてそんな緊張している僕に森田さんの方から
声を掛けて来て下さいました。
「どうも〜、こんにちは〜。は〜い」
「あの〜、主人公の」
「ええ？」
「あの、アーロンの所の」
「ええ」
「掛け合いがあるじゃないですか？」
「ええ、ええ」
「あそこ、凄い好きで、何回も何回も観たんですけど・・・」
「あ〜、本当ですか？」
「あの〜、１０回くらい観たんで〜」
「わっかってんのかよ、の？」
「あ〜、そうです！そうです！」
自分でも何を話しているのか理解できないであろう言葉を
森田さんにぶつけて、そんな難解な宇宙語をアーロン、ティーダ、
掛け合いの３つのキーワードから、ルカのシーンだと気が付いて
くれた、森田さん。
くふぅ〜、最高です。アニキ！
自分の中では「ルカ」ってキーワードを一番最初に言うぞ！って
ステージに上がる前には決めていたのですが、すっかりと抜けて
しまっていたようです。
１０回くらい観たと言うのは本当の話で、ティーダ君の台詞を
空で言おうと思って頑張りました♪＞笑
実際に言えるようになったし！＞笑
そして最高に嬉しかったのが、森田さんが
「わっかってんのかよ」
って、あのシーンのティーダの台詞を口にしてくれた事ですね。
口調まではティーダ君ではなかったのですが、森田さんに自分の
話が通じたって事と、そのシーンの台詞を森田さん自身の口から
自分のためだけに言ってくれたって事がメチャメチャ
嬉しかったんですよ！
それを聞いた僕は、バカみたいに頷きます。
「そうです、そうです」って・・・。
隣では青木さんが微笑んで？僕達のやり取りを見ておられました。
ただ、後ろの人も控えていますし、あれだけのやり取りでしたが、
僕は結構時間を貰っていたようです。
「ありがとうございます〜」
と、森田さんの一言で、我に返った僕は、
「頑張って下さい」
と、右手を差し出し、森田さんと固く、固く握手を交わします。
「はい」
「ありがとうございます〜」
ミーハー根性丸出しの僕は、そのまま左へと移動してユウナ！
と言うか、青木さんを目の前にします。
ら、ラブリ〜・・・＞笑
可愛い過ぎます！
犯罪です。
で、僕は口笛のシーンを淡々と青木さんと語ろうと決めていたのに
「ありがとうございまいた」
そう言われて差し出された右手を軽く握っただけで、僕自身は
頭を下げることが精一杯のまま、青木さんとの
恋のランデブータイムは幕を閉じました。
合掌！！＞涙
ぐはぁ〜、タイタニック号にも引けを取らないくらい、
ものの見事に撃沈してしまいました。
ぼ、僕のユウナが・・・。＞ビックバン級の勘違い
結局、本当に青木さんとは何もお話出来ずに終わってしまいました。
僕の後ろに並んでいた人は森田さんとお話をされているのだから
時間はあったんでしょうけど、やっぱり森田さんとのやり取りに
時間を使いすぎたって事と、青木さんの笑顔にノックアウトでした。
あんな顔をされたら、照れて、照れて何も言えませんって。
僕は・・・の話ですけど。
そしてスタッフの方から、サイン入りの写真を受け取り、
これまた出入り口の近くに立っていたスタッフの方から、
森田さんが出演される(既に"された"の過去形ですが)
劇団東京スウィカさんのチラシとチケット予約のFAX用紙を
１枚ずつ受け取ります。
「ありがとうございました〜」
「ありがとうございます〜」
と、スタッフの方に声を掛けられながら元来たエレベータに
乗り込んだ僕は、そのまま１Ｆまで移動します。
これで２０日に行われたイベントが完全に終わりを告げました。
気のせいかな、除夜の鐘が遠くから聞こえた気がします。
はい。
得意の嘘です。＞ごめんなさい
エレベータで１Ｆへ降りた僕は、ヤマギワさんのＣＤコーナーへ
走り(１Ｆが丁度ＣＤ売り場なので)、壁に貼ってあるオリコンの
売り上げランキングの表を見てみました。
すると、１３位の所にイベント中、竹村さんが発表してくれた
「feel / Go dream、オリコン初登場１３位！」
が、光っていました。
「あ、ホンマや〜」
って、僕はちょっと嬉しかったですね。
売り上げ枚数を見てみたら、「1090枚」だったかな？って
あったので、それｘ10が実際の数値ですから、
11,000枚くらいは売れたって事ですね。
それがどれくらい凄いことなのか判りませんが、
オリコンの１３位は凄いと思いますね。
そんな二人の大業を目の当たりにした僕は、ホクホク顔で
お店を後にすると、道路脇のガードレールに鞄を置き、
中をあさります。
先程貰ったサイン入り写真と、森田さんのパンフを再度
確認する為です。
あ、あった！
そして二つのアイテムを手で触り、目で見て、イベントを思い返し、
感慨にふけります。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
終了！＞ニヤソ
これ以上ないくらい怪しい笑みを浮かべた僕は、次にイベントが
行われるハズの石丸電気さんまで行こうかどうか迷いましたが、
結局その後は秋葉原の街を別の目的で散策して家に帰りました。
以上が、１０月２０日にヤマギワソフトさんで行われた、FF10の
森田成一さんと青木麻由子さんのＣＤデビュー記念イベントの
内容でした。
まとめに入る前に1,600行に達しちゃいましたね〜。
いや〜、長い、長い。
誰がこれを最後まで読んでくれるんだろうか？
まあ、それは置いといて、まとめに入りますね♪
って、何をまとめたら良いんだろう？＞汗
【▲まとめ】
今回のイベントでは、主にDigiCubeの竹村さんが司会進行役を務め、
ユウナ役の青木さん、ティーダ役の森田さんに数々の質問をぶつけ
二人の回答を聞いていく形でイベントは進みました。
森田さんはご自分の登場時。
青木さんはイベントの最後に行われたプレゼント会の前に、
ＣＤに収録されているご自分の歌を生で唄って下さいました。
FF10と言う注目作にモーションキャプチャーのお仕事、
そしてそれにプラスして声の仕事が回ってきたことには、
青木さんも森田さんもご満悦だった様子。
青木さんは、役が自分に決まったとき信じられなかったとか・・・。
FF8の時から既にモーションキャプチャーのお仕事されていた二人。
青木さん：リノア、イデア、三つ編み図書委員
森田さん：ゼル
８の時はモーションを撮ってから出来上がるまでに時間が掛かって
いたけど、１０になったら、撮ったらその場で動いていた！
森田さんは実は剣道がお得意。
でも、剣を振るシーンなど、小道具自体が重たいらしく、非常に
辛かったとか・・・。(筋肉が悲鳴を上げてしまう)
青木さんは倒れ役者として、色々なシーンで倒れまくったけど、
モーションキャプチャーのお仕事では、普段使わない筋肉を
使用するので、良く首の辺りが筋肉痛になったそうです。
FF10の声録りは昨年の７月に始まり、最終的には今年の４月まで。
台本は15cmくらいのものが４冊。(←主役の二人は)
台本に書かれたキャラクター設定はユウナ６行＋α。
ティーダはたったの２行！！
役者と声優の違いは、二人とも声優業が初めてだったためか
相当戸惑ったらしいです。
間とか、息づかい、距離感、空気を全部声だけで表現しないと
いけないから、声優の先輩方に色々と教わったそうです。
FF10の中で二人が特に気に入っているシーンは？
森田さん：ユウナの秘密を知ってしまうシーン＆指笛
青木さん：ユウナが寝坊してしまうシーン
FF10の二人のゲーム進行状況
森田さん：ビサイド村 or ザナルカンド(ゲーム初期)
青木さん：ガガゼト
イベントの途中ではPure Kiss「水中デート(開発スタッフ通称)」
のシーンを青木さん、森田さんのお二人に台本を読んで貰い
生で演じて貰いました。
ＣＤはオリコン初登場第１３位をマーク！！
レコーディングは二人ともやっぱり緊張していた様子。
森田さんは緊張しているのに気付かないくらい緊張していた。
青木さんは無我夢中で最近になってやっとＣＤを出したことを
自覚してきたらしいです。
また、ＣＤを聴く側から聴かせる側に回った事で、
他のアーティストさんのＣＤのアレンジや演出を以前よりも注意し、
細かく見るようになられたお二人。
森田さんは高校時代吹奏楽部だった！
青木さんが聴いたティーダの曲は、爽やかロックで凄く元気な曲！
森田さんが聴いたユウナの曲は、召喚士のユウナが唄う、
聖母みたいな大きく包み込んでくれる自然な感じの曲。
植松伸夫さんの名言集！
『人生アドリブ』
『ツルっと行こう！』
『もう一発行きますか？』
現場は終始明るい雰囲気に包まれ、スタッフはみんなバイク好き。
それが高じて、ユウナ役の青木さんのレコーディングに支障が
出るほど・・・。
近くの公園にお弁当を持って出かけたメインパーティー。
ユウナ、ティーダ、ワッカ、アーロン、ルールー、(キマリ)
リュック役の松本まりか嬢が学校に行っていた為来られず、
みんなで出かけた事を話したら烈火の如く怒ったとか？
森田さんが何とかなだめる・・・。
手作り作業で打ち上げ時に思いでアルバムを３冊用意！
クリスマスプレゼントも１５０個くらい作ってスタッフに配布！
森田さんは５年振りのお芝居をつい一昨日(28日)までやっていた。
次回の公演は来年の６月を予定。
青木さんは高知県出身で、坂本龍馬を題材にした高校生限定の
お芝居のお稽古中。土佐弁で頑張っているらしい。
ファンの皆さんへのメッセージ。
森田さん：色々な思いを込めて丁寧に作っているんで、何回でも
遊んで下さい。嬉しい時や悲しい時に気付くシーンが
あるハズですから・・・。
青木さん：素晴らしい現場で生まれた、素晴らしい作品。何度も
やって欲しい。FFの世界や現実の世界で共通する所が
あるし、自分のＣＤを聴いて癒されて欲しい・・・。
イベントのプレゼント品は九十九里浜で撮った二人の写真に
直筆サインが入った物。
僕は森田さんにルカでアーロンに詰め寄るティーダの話をした。
森田さんはそれに見事に応えてくれました♪ワ〜イ。
青木さんはあまりにの可愛さに何も言えず、ただ握手をしただけで
終わりました。
僕の儚い恋はセミの寿命と同じように一瞬で燃え尽きました。
って、こんな感じかな？
最後の方に多少僕のお馬鹿発言が入っていますが、殆どレポートを
忠実にまとめたつもりです。(あくまでつもり・・・)
ではでは、最後になりましたが、
当日会場であったファンの皆様、スタッフの方々、記者の方々。
イベント進行役の竹村さん。
ティーダ役の森田さん。
ユウナ役の青木さん。
本当に楽しませて貰って、どうもありがとうございました。
また、ネットで僕の超長文を最後まで読んで下さった方、
あなたは神様です！
それくらい凄い人だと思います。
どうもお疲れさまでした。
ちょっとだけ目を通してくれた方。
ありがとうございます〜♪
１行でも読んでくれた方。
もう少し読んで下さ〜い。(本音)
間違ってこのページを開いてしまわれた方。
ご愁傷様です〜。
って、後半３行は嘘っぽいですね。
本当、こんな駄文を気にして下さった方、
全ての人々に感謝感謝です。
僕自身はまだFF10はこれっぽっちも終わる気配を見せませんが、
このイベントに参加して、やる気は充分にあります。
可能で有ればネットで攻略もやりたいと思っていますし(今更)
これからファイナルファンタジーの世界が更なる発展を遂げる事を
祈って、このレポートの締めの言葉と代えさせて頂きます。
お付き合い、どうもありがとうございました。＞ペコリ