550行を軽くオーバーして、やっと本編です。
長らくお待たせ致しました。m(_ _)m

コンサートホールへと入った僕を最初に迎えてくれたのは、
ズラリと横一直線に並ぶ椅子の群れでもなければ、ファンの皆様、
天井から煌々とオレンジの光を放っていた照明でもありません。
FF Xで何人もの人をその類い希なる演技力と魅力でもって虜にした、
ユウナ役の青木麻由子さん、その人の声でした。

18:43分
「・・・もう少々お待ち下さいませ。ユウナでした♪＞ペコリ」

って、もう終わりかい！！(^^;
アダムの初恋は悲恋としてその幕を閉じました。
合掌！(T-T)

あぅあぅ！
もう2,3分早くホールに着ていれば全部聞けたのでしょうけど
ちょっと行動が遅かったようですね。
その証拠に？僕の座った31列の席は大勢の人たちで埋め尽くされて
いました。
ですから「すみません、すみません」と謝りながら道をあけて貰い、
中程(って7番でしたが)の自分の席まで移動します。
左端から兄(あん)ちゃんたち４人組、
カップルのお兄さんとお姉さん、
アダム、お兄さん、お姉さん、分からない(^^;・・・と続きます。

〓〓〓東京国際フォーラム ホールＡ １階31列ＭＡＰ〓〓〓
会場で一番怪しかった男、アダム
　　　　　　↓
□□□□□□■□□・・・・・・・
┗┳━┛┗┫　┃┗お姉さん♪
兄ちゃん　┃　┃
　　　　　┃　┗お兄さん♪
　　カップルさん♪

自分の席に着いた僕は上着を脱ぎ、荷物を床に置きます。
そして、改めてホール内をゆっくりと見渡しました。
ガヤガヤとした喧噪の中、両脇の入り口からファンの皆様が
歩いてくる姿、椅子に腰掛けながらグッズ販売で買われたであろう
パンフレットを熱心に読まれる方、友達や恋人さんと一緒に
これから始まるコンサートに期待を胸一杯ふくらませて
お話に興じられる方たち。
そんな僕たちを最高の状態で迎えるべく、舞台の上では
ゆっくりと準備が進められているようです。

18:55分
舞台上から10分ほど前に聞こえてきた優しい声が発せられました。
ユウナです。

「本日は『20020220 music from FINAL FANTASY』に
　ご来場下さいまして、誠にありがとうございます。
　ご来場の皆様に、いくつかのお願いがあります。
　会場内におきましては飲食はご遠慮下さいますよう、また、
　おタバコは喫煙所にてお吸い下さるようお願い申し上げます。
　携帯電話、PHS、ポケットベル等のご使用は他のお客様のご迷惑に
　なりますので、予め電源をお切り下さる様ご協力をお願いします。
　カメラでの撮影、録音も禁止となっておりますので、
　併せてご了承下さい。
　また、皆様からのプレゼントは直接お受けすることは出来ません。
　プレゼントは通路の脇におります係員にお渡し下さい。
　それではまもなく始まりますので、通路におられるお客様は席に
　戻られますようお願い申し上げます」

うわ〜、あと数分で始まるみたいです。ドキドキ、ドキドキ・・・。
召喚士ユウナの声に導かれるように、
それまで席を離れていた人たちも着席を始めます。

19:00分
いよいよ開演の時間を迎えました。
それまでざわめいていたホール内も、演奏者である
『東京フィルハーモニー交響楽団』さんと、袖口から次々と舞台へ
上がって来るコーラス隊の登場により、いつの間にか
水を打ったような静けさに包まれました。

コーラス隊の方たちは男性16名、女性16名くらいだったと
記憶しています。
人数が曖昧なのは視力が弱いのに、当日は眼鏡やオペラグラス等を
持っていかなかった事、それに併せて舞台が遠かったのも手伝って
よく見えなかったんですよね。
とても悔しかったです。

19:02分
本日の指揮を勤める『竹本泰蔵』さんが登場し壇上に上がります。
竹本さんがタクトを振り、各楽器がそれぞれ特徴ある音を奏でる。
音合わせなのでしょうか？
アダムには分かりませんが・・・。

１分もしない内に調整？が終わり、また静けさが訪れました。
しかも先ほどよりも強烈に。
あまりにも静かすぎて逆に耳が痛いくらい・・・。
いつ演奏が始まるのか緊張しっぱなしで、胃も痛くなってきました。