20:34分
『 04.素敵だね(FF10より) 』

黒いドレスに身を包んだRIKKIさんが登場し、マイクを手にします。
しかし、僕の席は舞台からかなり遠く、RIKKIさんのお姿が
ミニマムクラスにしか拝めません。
これが非常に悔しかったのですが、歌い始めたRIKKIさんの歌声と
舞台上方に設けられた３つのスクリーンに映し出されるFF10の
映像が流れ出すと、そんな不満も解消されてしまうほどの
インパクトを受けました。

「小さな事は気にしない！」

そんな気持ちにさせてくれるRIKKIさんの歌が聴けました。
FF10のオリジナルサントラの最後にも「素敵だね」の
オーケストラVer.が収録されていますが、まず始めに
規模(人数・使用楽器、その数など)に差がありますし、
「生で聴く」これが非常に大きな違いですよね。

RIKKIさんのかすれてしまうような、
それでいて伸びのある声が流れます。
そして、皆さんの心を震わせたのは、FF10の様々な映像。
特に最後のサビで訪れた「Pure Kiss(水中デート)」。

多くの人が涙したシーンが、スクリーンに大きく映し出され、
PS2からスピーカーを通して出力される音楽ではなく、
RIKKIさんの生の声を、バックは黒田さんのピアノ、
オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団が後押しし、
最高の状態で、感動の場面を僕たちは体験しました。

そこに来る過程には、TVモニターを通して観ていた映像が、
断片的なスクリーン映像によって、もう一度脳を活性化させており、
「思い出すな！」と言われても、その時の思い出が蘇ります。
ここで、女性ファンのお客さんたちの中には、思わずすすり泣きを
されてしまう方もチラホラと・・・。

残念ながら？僕はそのシーンを観ていないので、映像は自分の観た
ものまでしか観ませんでしたし、例のシーンはスクリーンを観ない
様に下を向いてしまった為、正直、感動は皆さんが受けたほどでは
ないかもしれません。

それでも泣きそうになってしまった僕は、やはり何かを肌で
感じ取ったんだと思います。
逆にこんな状態の僕が、ゲーム画面でこのシーンを観ていたら
当日はどの様な反応を示したのか、想像するのが怖いくらいです。
取り乱しまくって周りの方に迷惑を掛けたかもしれないので、
もしかしたら観ていないで正解だったかも。
でもやっぱり皆さんと同じ感動を味わいたかったのも、
正直な感想の一つです。